Posted by : fabler 2013年11月8日金曜日

 今回はライブラリを1から作る。例として東芝のトランジスタアレイTD62003APGのライブラリを作ってみる。

 ひとつのライブラリの中には、複数のデバイスが登録されており、電気回路を描くときにはこのデバイスを使う。

 このデバイスは、論理図であるシンボルと実際の回路のレイアウトを表すパッケージの組み合わせでできている。

 実際のライブラリ作成の流れは以下のようになる。

  1. パッケージを作る(実際の基板上に配置するレイアウト)
  2. シンボルを作る(論理図につかう記号)
  3. デバイスを作る(パッケージとシンボルを対応付ける)
  4. デバイスをライブラリに登録する


 では実際に、TD62003APGを例としてライブラリを作ってみる。


【手順1】
 Eagleを立ち上げて、コントロールパネルのメニューからNew>Libraryを選択して新規ライブラリの編集画面を開く。




【手順2】
 まず最初にパッケージを作る。画面上部にあるパッケージアイコンを押すと、ウィンドウが出るので、テキストボックスにTD62003APGと入力して、OKを押す。




【手順3】
 ここでTD62003APGのデータシートをダウンロードして、ICのレイアウトをチェックする。このデータシートを元にパッケージを作っていく。



【手順4】
 パッケージを描く前にメニューのView>Gridを選択して以下の画面を表示させる。初期ではグリッドの単位がインチなので0.1mm単位でグリッドが表示されるように変更する。(なお、カーソルはこのグリッドの単位でしか移動できない。よって、0.01mm単位でなにかを配置したい場合はグリッドを0.01mmに変更する必要がある)




【手順5】
 メニューのDrawからPadを選択して、データシートを元に配置していく。
データシート上では以下のことがわかる
  1. ピンは2.54mm間隔で1列に8つ並んでいる
  2. ピンの直径は0.5mm前後となっている
  3. 7.62mmあけて2列にピンは並んでいる。
 
 ドリル穴は0.6mmとして、データシート通りにピンを並べていく。




 配置し終わるとこのような感じになる。



【手順6】
 次に画面左側のLineとArcを選択して、ICの外形を描く。レイヤーはtPlaceになっていることを確認しておく。微妙な一調整はPropertiesから直接座標を入力して行う。(Propertiesは画面左上の"!"の形をしたアイコンを押して、各Pad、Lineをクリックすれば表示される)



【手順7】
 どうやら既存のICのライブラリを見たところ横に倒した形にするのが普通のようなので倒しておいた。この状態で画面左のテキストアイコンを押して、>Name >Valueを追加する。それぞれレイヤーはtName, tValueである。



【手順8】
 次にすべてのパッドに名前をつけていく。データシートにL1,L2...,GND,COMMON,O7...O1というのがあると思うのでそれを書き込んでいく。これは後でシンボルとの対応付けに使う。



【手順9】
 次に画面上部のシンボルアイコンを押して、新規シンボルを作成する。名前はTD62003APGとしている。



【手順10】
 ラインで適当に四角を描く。(一応レイヤーがSymbolsになっているか確認しておく)




【手順11】
 次にピンを配置していき、手順8と同様に各ピンに名前をつけて行く。対応付けるPadと同じ名前をつけること。(ピンの配置は必ずGridを0.1inchにして配置すること。0.1inch刻みでないと、いざ回路を描くときラインとピンがつながらないことがおきるため)



【手順12】
 テキストで>Name >Valueを書き込む。レイヤーはそれぞれName, Valueである。具体的な値を入れる必要はない。



【手順13】
 最後にデバイスアイコンを押して、新しいデバイスを作る。ここでは名前をTD62003APGとしている。


【手順14】
 まず、画面左にあるAddを押して、シンボルを追加する。 



【手順15】
 次に画面右下のNewボタンを押して、パッケージを追加する。




【手順16】
 次に、画面に右下にあるConnectを押すと、パッケージとパッドとシンボルのピンの一覧が表示されるので一つずつ選択してConnectボタンを押して対応付けていく。(今回はすべて同じ名前で同じ順番にソートされているので、Connectボタンを連打するだけでいい)



【手順17】
 最後に保存したら、コントロールパネルに戻って、ライブラリが見えるか確認する。以下のように見えていれば完了。


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